以前、高校生の指導に携わらせてもらっていたときに
とてもお世話になっていた先輩コーチの方と
地区が主催する独自のカップ戦に出場する2ndチームを担当していたことがあった
自分が指導していた高校は私立高校で、もちろんサッカーでチャレンジしたい子供達が集まっていて
その大会で私立高校の参加は自チームのみ
2ndチームとはいえ優勝が絶対条件だった
結果的には大会を通して失点0
無事優勝することができたのだが
大会2日前の練習にて
紅白戦で確認作業を行いながら本番を想定してトップチームとゲームを行い
技術や身体能力の差ではなく
そのゲームに取り組むモチベーションの差、一人一人の意識や拘りの差で負けたような印象を受けた
このままだと良い状況で大会に入っていけないと思っていると
『もしも、今日でサッカーを引退するとした場合、君達は今、何を思う?
やりきった?
後悔?
サッカーができる環境は当たり前ではなく、明日、サッカーができなくなる可能性は本当にゼロじゃない。
病欠や怪我、事故を含め、サッカーができなくなってから後悔したって遅いのは高校生にもなれば考えれば分かること。
保護者からやらせていただいている大好きなサッカー。
私立でチャレンジするという自分で決断した道。
今の自分の行動に誇りを持てるように
支えてくれる人、どこの誰だか分からない第三者の人がパッと試合を観たときに
応援したくなるようなチームになれるように今をしっかり生きていきましょう』
普段、口数も少なく、戦術面に対する指摘しかほとんどしない先輩コーチからの淡々とした言葉がすごく印象に残っている
昨日の中学の練習を見ながらそんなことがあったなーと振り返った
技術が足りない、能力が相手に劣っている
そんなことは上を目指しているとよくあることで
だから、自分に足りないものを身につけるために練習に励んでいるんだと思う
圧倒的な能力差があっても格下のチームが勝つこともある
1人で頑張るスポーツじゃないんで
一人一人の頑張り方を変えて
チーム力っていうものをもっともっと感じて
多くのことにチャレンジしてもらいたいな