高円宮杯からあっという間に1週間
3年生最後の大会はベスト4という形で幕を閉じた
1月に宮崎から鹿児島に帰りあっという間にこのときが来てしまった感じ
特別に身体がゴツいとか身体能力が高い集団でもなければ
特別に技術に優れた学年でもなく
ただ一つ武器があるとすれば
『素直さ』
これだったのかもしれない
宮崎に住みながら
1月から担当するということでベンチインさせてもらった鹿児島U-14クラブユース
この大会も決勝トーナメントでユナイテッドに敗戦
2-0で優位に立った状態からひっくり返されての敗戦ということもあり
勝てると思ったゲームだったが故に号泣する選手達
あの悔しい敗戦からあっという間に10ヶ月
本当に苦しい時期、苦しい試合の方が多かったと思う
3年生12名という決して多くない人数の中で
怪我の影響でベストメンバーで戦うことがほぼほぼなかった前期のリーグ戦
怪我人の代わりにチャンスを掴んだ選手が堂々とプレーしてくれて
おそらくスタートは全試合違うメンバーだったんじゃないかな
最善は尽くしたつもりだったが
前期終了時の順位は4位
後期巻き返しが必要な中で
最初の2試合を1分1敗でスタートしてしまい
そこから文字通り崖っぷちの戦いが続いた
夏休み期間、1ヶ月の中断が入り
その期間に行われた鹿児島独自の県大会、県ユース
優勝目指して挑んだ大会だったが
思っていたものとは全く違う結果となってしまい
初戦でPK戦の末敗退
今思うと、あの試合で負けたことによって
覚悟が決まったというか
ボールを失うことを恐れて
リスクを恐れてプレーすることの方が
自分達にとってはリスクなんだということに気づいて
その後のリーグ戦は
『負けられない』
ではなく
『勝つしかない』
っていうプレッシャーの中5連勝
一人一人が堂々とプレーする姿は
チームに勢いを与えて
高円宮杯出場の権利と1部昇格を決めながら
県の予選を勝ち抜き、九州大会に出場することを
本気で目指せる集団になっていったように感じる
高円宮杯鹿児島県予選は引き分けの場合はリーグ上位チームが次に進むというレギュレーションなので
引き分け=負け
『勝つしかない』経験を積んできた選手達には
今までなかった積極的なプレーが随所にみられ
同地区のライバルであり夏の県チャンピオンの飛松との試合は
猛暑の中でのゲームだったが
お互い引退がかかった大一番を
熱く、激しく、観ている人々が感動するゲームにしてくれたと思う
前半10分過ぎたところでショウマが背後に抜け出し先制するも
後半開始早々にリュウガがコーナーからドンピシャヘッドで2-1
最終的にこれが決勝点となり鹿児島ユナイテッドとの準決勝へ
良い入りをして試合開始早々チャンスを作り出すも決めきれない
守備に関しても全員が集中力を保ち
一人一人が良い距離感で守るべきところをしっかり守ることで
相手に決定的な仕事はさせずにゲームが進んでいた
しかしダブルヘッダーで1試合目に非常にハードなゲームをこなしていたこともあり
思いのほか身体が重たい選手もチラホラ
選手を交代して勢いづけようと準備していたところ
相手の圧倒的な個人技から失点
相手を褒めるしかないシュートでの失点だったが
ズルズル引きずることなく前半を0-1で折り返す
ハーフタイム、ベンチでもポジティブな言葉が多く飛び交い
雰囲気的にもプレー的にも
逆転できる!絶対勝てる!
と思って後半に挑むも
スコア的には0-3の大敗
後半も決定機をつくりだすことはできたが
あと一歩ゴールに届かず試合終了となった
試合終了と同時にこの子達との挑戦が終わったんだと思うと
勝てせてあげられなかった悔しさが溢れ出してきた
子供達は持っている力を全て出し切ってくれたと思うし
上手くいかない中でも
必死にもがき続けたこの経験は
今後の人生でプラスに働いてくれると信じている
これで一区切り
12人とも高校でもサッカーを続けるとのことなので
新しいステージで輝くことを楽しみにしています
保護者の皆様、たくさんの応援とあたたかいサポートをありがとうございました
子供達、お疲れ様でした!
これからもずっとよろしくな!