トレーニングでよく、4対4、5対5のゲーム形式の練習をやります。
トレーニングでやったことを、実践に近い形で落とし込むためです。
子どもたちは、思い思いにポディションに付きます。だいたいの子どもたちが、普段練習試合等でやっているポディションと当てはめながら、自分の居場所的な部分を探します。
前目の選手は、前のほう、右の選手は、右側にという具合に。
僕もポディションを決める際は、ある程度その子の適性を考えながら配置するんですが、一度そのポディションをやると子どもたちは、その場を固定しがちです。
もちろん、公式戦が近い時期等は、チームでのやり方を落とし込む作業が必要になってくるので、練習時からポディションを決める事もありますが、基本的には、ポディションの概念を取っ払ってやったほうがいいんじゃないかと近頃考えています。
ポディションにはある程度役割があり、それをやり続ければ、そのポディションでのプレーの質は当然上がってきます。けど、いざ、別のポディションをやらせてみると、いきなりうまくいかなくなったりします。
それは、状況が変わる事で判断にブレが出るからです。
サッカーには、状況判断をする能力が必要です。どのポディションをやろうが、状況判断をするには、敵の位置・スペースを観ながら、いいポディションを決定する事をできなくてはいけません。
良い選手になるためには、色んなポディションに積極的にチャレンジして、攻撃の時も、守備の時もどこにチャンスがあるのか、どこがピンチなのか感じることができるようになることが必要だと思います。
技術的な部分では、どこにファーストタッチを置くか。スペースがあるときは、スペースに進入できたり、プレッシャーがあるときは、とられない場所にボールを置けたり。ボールを運ぶことも、蹴ることも判断できなければいけません。
子どもたちにはそれぞれ個性があり、特徴も様々で、個人にあったポディションもあると思いますが、できるだけ色んなポディションも経験しながら、そこで自分の個性を発揮できるようになってほしいと思います。
自分のプレーに幅ができると、より一層個性が輝いてくるはずです!!
慣れないポディションをやると、どうしてもうまくいく場所を探してしましますが、うまくいかない事が判断能力をつけるチャンスです。ぜひ、チャレンジしてほしいと思います。