メンタルは強ければそれに越したことはありません。
僕自身、メンタルは強くないほうだったと思うので、気持ちを前面に出せるプレーヤーや、ここ一番で自分の持っているもの以上を出せるプレーヤーには憧れを持っていました。
メンタルを強くするには、どんな方法があるのか?
正直わかりません。強くするには、ある程度の舞台を経験することが必要だとは思います。いわゆる舞台慣れっていうやつです。強くする、しない以前に、持って生まれたもの、育った環境によって強い選手もいるかもしれません。メンタルを鍛えるってすごく難しいことだと思います。
ただ、メンタルは、強くする・鍛えるという見方じゃなくコントロールするという見方ができればだいぶ楽な気がします。
闘争本能を掻き立てたほうが、上手くいく場合もあるし、(高見盛のように)冷静さを保ったほうが上手くいく(鶴竜のように)場合もあります。それは、メンタルが強い、弱いという概念じゃなく、自分に合った方法でメンタルをコントロールできているか、できていないかがポイントで、気が張ってれば強い、冷静であれば弱いという問題ではありません。
メンタルをコントロールできるようにするために、ルーティンという作業があります。日馬富士が、最後の仕切りを深くしたり、琴奨菊が胸を張ったり、琴勇輝が「フンッ」っていうやつです。イメージトレーニングなんかもいいでしょう。
何かしら、自分でメンタルをコントロールする術を持っていれば、たとえ強くなくても、いいパフォーマンスが出せそうです。
土、日の遠征の試合の中でも、メンタルのブレで上手くいかないゲームがありました。勝手にプレッシャーを感じてしまう、闘わなくなる。
ある選手は、がむしゃらに走ることで全体のプレーの質が上がり、ある選手は、スピードをコントロールするだけで、プレーの質が上がりました。メンタルをコントロールするには、気持ちに比重を置くよりも、プレーの質に比重を置いたほうが上手くいきそうな気がします。
本物の強さとは、もっともっと奥深いと思いますが・・・。
いずれ見えてくれば、指導に活かせそうです!!
大相撲も三月場所が始まりました。本物の強さを見つけるヒントを探したいと思います。