陸上競技のある種目で、ずっと破られない記録があって、
その記録をある選手が破った瞬間、その後2ヶ月で21人もの選手が、
同じようにずっと破られなかった記録より良い記録を出したという。
人の持つ思い込みで壁は勝手に作られるよって話し。
でも、これにはもうちょっと面白い側面があって、
さらに、その壁は自分が属するグループというか、範囲でもって変わるという。
例えば、ウサインボルトがもの凄い記録出したって言っても、
日本人のマインドは、あ〜凄いなぁってなるだけで、影響をあまり受けないんだが、
カリブ系の人達は、俺らもやれるんじゃないかってマインドに切り変わるらしい。
研究者が、言ってるんで、間違いない事実だと思うし、
何となくマインドセットと環境には、相互作用があるってイメージはわく。
そう感じるのは、うちのクラブの子達の意識も指導し始めた頃と比べると確実に上がってるから。
最初は、県大会優勝する事が目標だったのが、いつしか目標は全国でどんだけやれるか
みたいになってるし、プロサッカー選手で活躍するOBが出た事で、
プロになるのが遠い目標だったのが、子ども達も意識できる目標へと変化してるように思う。
これは、子ども達に限らず、俺自身もそう。
投げかける言葉は変わってきたように思うし、求める事も高くなってる。
クラブが積み重ねてきた伝統に感謝してるところだ。
サッカークラブとして運営していく中で、プロの輩出と成績は分かりやすい指標で、
やっぱり、そこは知らんぷりして、これこそが育成ですよって、理想論ばっかり掲げる事はできない。
そこに目をつぶっては何か格好悪いからね。
もちろん、サッカーを通して学ぶべき事はたくさんあって、
プロの輩出や、結果を求める事が全てではないんだが、
長年指導する中で、見える景色が広がる事で、何となく余裕が出てきて、
サッカーを通して学ぶべき事がたくさんあるって気づかされてきたように感じる。
俺のマインドは、クラブの伝統(環境)とともに変わってきたと感じる分、
マインドセットと環境の相互作用の大切さが分かるし、
良い環境を提供し続ける努力をこれからもしていかないといけないと思う。
だが、一方で、環境に依存してしまって、それで満足させてはいけないとも思う。
環境によってマインドセットが変わるで終わってしまっては、
結局、その枠の中でしか成長度の期待はできないし、
ある選手が長年破れなかった記録を破ったように、枠の外にはみ出る子が出てくるにはどうすべきかを意識してしないといけない。
そのために、どうすればいいかは、よく分からないんだが、
感覚的には、成長の矢印をもっとたくさん持つ事かなぁというイメージはある。
その矢印を増やすには、考え方だったり、ピッチがあるでの行動だったり、
結局は、頭の中の無限に広がる可能性をどうこじ開けるかと思うんだが。
何とも難しい事を考えてしまうんだが、根本にあるのは、どうやって子ども達を成長させようか?
っていうシンプルな事。
今日の練習はいつにも増して充実してた。
ふと、肩から力が抜けるくらいに。
終わって、子ども達を集めて言った言葉は、
「何かお前たち今日良かったぞ(笑)」
少し自信をもって来週に臨めそうだ。
特にトレーニングをやった訳でもなく、公式戦前なんで、
ゲーム中心の90分だったが、一生懸命やってる姿があったからかな。
その環境を子ども達が自分達で作り出してたような気がする。
今週末が楽しみだ!!
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