箱根駅伝は駒澤大学が優勝。
がっつりは見てないが、チラチラ見てて最後の10区の逆転劇は、ちょうどクレアに行く車の中で見た。
その光景を見て、
駒澤の選手よく諦めずに頑張ったなぁ。
まじスゲ〜!!
だったんだが、勝者の裏に敗者あり。
創価大学は、初の総合優勝目前での準優勝。
見る人にとっては、駒澤の粘り強さより、創価大学の悔しさに心が奪われるんだろう。
全く同じ出来事が、観る人によって全く別のものに見える。
面白い。
昨年一年を振り返り、今年を見据えてみる。
せいじさんが宮崎に行く事が決定し、はじめての6年生の監督としてのスタート。
年のはじめは、新人九州獲って、チビリン行ってってのが当面の目標だった気がするが、
コロナで全てぶっ飛んだ。
春の関西遠征もなくなり、夏のニューバランスカップもなくなる。
俺自身が色んな経験を積みたかったところだが、それが出来ず、
学童までなくなって、力関係を見積もる作業さえもできなかった。
それでも、九州中の猛者達とは練習試合を繰り返す事ができ、
ある程度の力は見えたんだが。。。
コーチとして見える景色と監督として見える景色は全く違って、
全国大会に行ける可能性は高いと言われても全然実感は湧かない。
子ども達の事は信頼してたし、力を出し切れば可能性はあるとは思ってたが、
コーチの時はあるはずもない不安がいつまでも片隅に宿っている。
そんな中だったが、県大会を優勝。
とりあえずの安心感で、喜びよりも肩の荷が一気に降りた充実感を思い出す。
それから、あれよあれよという間に全国大会。
出た事で満足するなら、不安なんか全くありもしないんだろうが、
やっぱり勝ちたい気持ちが勝り、不安はつきまとう。
大会がはじまるまで、見えない敵をなんとなく見積もって試行錯誤を繰り返し、
これじゃ守れない。
これじゃ攻撃にならない。
妄想しながら、システムやら選手の組み合わせやらをけっこう考えた。
その間、新人戦も重なり、十分な調整や確認作業はできたとは言えなく、
よし、こういこう!
って決断できたのは、直前の宮崎遠征の2日目だったように思う。
相手を見積もって、その対策をするんじゃなくて、
自分達の色を出すにはどうすれば良いかをそこで最終確認したかな。
大会に入る前日の練習試合で、さらに手応えを掴めたのが良かった。
そんなこんなで、全国大会が始まった。
県大会では、決勝までずっと不安を持ち続けていたが、
全国大会で不安があったのは初戦くらいだった。
それから先の気持ちの変化は覚えてない。
ただひたすらに1試合1試合全力を尽くす事。
それができたら勝っても負けてもしょうがないって気持ちになってたように思う。
全国大会が終わって、肩の荷が一気に降りたって気にもならなかった。
今日の箱根駅伝の実況で、
「2位で悔しいと思えるようになった創価大学」
っていうフレーズがあった。
また、青学が今回負けた事も話題になったが、そこで書かれた記事を読むと、
「青学、意地の復路優勝」の見出し。
口に出すのはおこがましいのかもしれないが、
県大会におけるうちのチームの立ち位置はここなんじゃないかと思う。
こんな表現が見事に刺さる。
県大会の時感じた不安や肩の荷物は、その立ち位置にいる自覚があるからなんだろう。
そして、全国大会で感じなかった不安は、まだ全国優勝のレベルにはないって事の自覚の現れなんだと思う。
全国大会前に感じた不安は、ただ相手を恐れているだけの不安だった事にも気づく事ができた。
監督という立場を経験させてもらえて、より鮮明にうちのクラブはどうあるべきかが見えた一年。
目標は日本一。
これは、今年も絶対曲げてはいけない目標だと改めて感じたところだ。
そして、この目標を達成するには、
時には不安と戦いつつも、不安を超越した自信がいつでもある状態と、
全国大会に出ても多少の不安があるくらいのプレッシャーを感じないといけないのかもしれない。
ベスト8。よく頑張った!!
じゃなくてね。。。
有難い事に、プライドだけは持っていたようで、よく頑張ったと思いながらも、
肩の荷が降りるような満足感はなかった。
フジパンは絶対優勝して、九州まで獲ってやる!!
今日駒澤の逆転劇に凄いと感じたのは、きっと今の心情が、
全国大会で満足してなくて、まだまだ勝ちたいって思ってるから、勝者の方に重なったんだと思う。
後3ヶ月で今年度が終了。
とりあえず、フジパン九州を獲る事が目標だ。
それから来年度。どこを見るのかな??
どこを見るにせよ、昨年の経験は大きかった。
気持ちの変化が大きかったし、それを自分なりに解釈する事もできたから。
今年は、その経験を活かし、うまく自分の気持ちを整理できる一年にしようと思っている。
不安を感じても、そうじゃないって言い聞かせれるようになれるといいな。
そうなるための日々の積み重ねを怠らず。そうなるために自分なりに解釈し続ける。
今年も刺激的な一年になる事を期待しよう。

竜馬どこ見てんだよ〜!!集中!!