最近、色んな場所で指導する事がある。
昨日だって、自チームの練習が終わり別の場所で指導してきたし、先週末も体験会なるものに行ってきた。
セカプロなんかもそうだろう。
そこで思う事。
それは、「楽しさ」とは何だろうという、見えそうで見えないものへの問い。
世の中の流れは多様化し、好きな事をやりなさい。好きな事が仕事になりますよ。
という感じで、たくさんの挑戦する可能性が溢れているように思える。
だが、好きからもたらされる感情である「楽しさ」というキーワードの受け取り方が、
それを伝える指導者と子どもとの間でズレてたら「楽しさ」への自分なりの問いは解決しない。
「楽しさ」とはなんぞや？という事をここら辺で整理しておこう。
あまり指導する機会はないんだが、キッズ年代の子ども達は、感情表現が豊かなので、
楽しければ楽しい。つまんなければつまんないを思いっきり表情や態度で表現する。
自分の思い通りにいけば楽しい。
チームが勝てば楽しい。
逆に、
自分の思い通りにいかなければつまんない。
チームが負ければつまんない。
この原理でいくと、
自分が思い通りできるように上手くなれて、かつ、試合にも勝つ経験ができる事が、
サッカーの「楽しさ」を伝えれる最高の場になる。
もし「楽しさ」の定義をそうしてしまえば、すごくシンプルで分かりやすいんだが、
そんな簡単に上手くなれるわけでもなく、そんな簡単に勝ち続ける事ができるわけではない。
もちろん、子ども達が成長して大人になっていく中でも同様で、
好きな事をやってても、物事が自分の思い通りに進まない事もあるし、
勝ち続ける(結果)が出続ける事なんてそうそうない。
だとしたら、
「楽しさ」とは何か？という問いに対する自分なりの答えは、感情に振り回される事なく、
やってる意味は何か？
という根本に辿り着き、辛い事もキツイ事もひっくるめて「楽しい」でなければいけないのかなと思う。
指導者も子ども達もサッカーは楽しんでやった方がいい
という考え方にズレはないはずだ。
だが、指導者は、時に怒ったり、突き離したりする事も必要で、
目線をできるだけ合わせるんだが、そこには明確なラインもあって、
ただ、一緒に仲良く、楽しいだけではいけないと思ってる。
それが、なぜか分からないと、子ども達は、
「楽しんでやろう」と言ってるのに、何でそんなに怒るんだ
という解釈になってズレが出てくる。
「楽しさ」には、うまくいかない事も、辛い事も、悩む事もつきまとう。
その試行錯誤にも「楽しさ」があるのに、
「楽しさ」を感情だけにとらわれてしまうと、苦痛に変わり、子ども達は逃げを選択しようとする。
ちょっと格好良く言えば、それを引き留めるために、
時には怒ったり、突き離したりする手段を選ぶんだが、
自分にとって「楽しさ」とは何？？
やってる意味は何？？
という問いをそこで与える事ができたら、
決して感情だけにとらわれない「楽しさ」を見つける事ができるようになるんだろう。
サッカー指導者なので、
サッカーをやって得られる「楽しさ」を伝えたい
というのが願いである事は間違いない。
それは、
サッカーが上手くなったり、試合に勝ったりする事。
だが、極論は、「楽しさ」の見つけ方をサッカーを通して気付いてくれて、
自分の好きな事を全力で楽しむ事ができる人生にして欲しい
というのが一番の願いだ。そんな役割を担わなければいけないという責任感みたいなものもある。
好きでもない、楽しくもない人生(進路選択)だけは送って欲しくない。いや、送ってはいけないはずだ。
そのために、人生の一番のエネルギーになる
「楽しさ」の見つけ方
を気づかせてあげないといけないのかな。。。
昨日久々の夜更かししてしまい寝れなくなって、考え込んでしまった事をまとめて吐き出してみた。
結果、、、
俺はまだまだなと落ち込む（笑）
さて、今週から新人戦。
色んな感情があると思うが、楽しんでいきたい。
時には、彼のようにノー天気でいれる事も必要なのかもな。
