子供たちの“本物の笑顔”がたくさん見れるチームに!ソレッソ熊本 サッカークラブ

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夢を追わせる存在



昨日の練習後、ある保護者の方から、


 

「もし大起君が練習に来るなら練習行っていいですか?」って質問があった。


 

中学の練習に参加するから、ジュニアには明日来ませんよって答えたところなんだが、


 

プロサッカー選手が与える夢や影響力について改めて考えさせられたところだ。


 

そこで感じた事を今日は書いてみたい。


 

野球少年だった自分が、サッカーを始めたのは小学校4年生から。


 

そのきっかけは、小学校の部活にサッカー部がなかったから


 

という何ともない理由だったが、


 

気付けば現在に至るまで、約30年間。


 

目一杯大学生までサッカーをやって、社会人としてサッカーを楽しみ、


 

指導の道に進む事で、ずっとサッカーから離れられずにいる。


 

そんなサッカー人生の中で、プロサッカー選手に出会った数は、数知れず。


 

自分自身もプロサッカー選手になる事を目指す中で、


 

プロサッカー選手にたくさんの「夢」を与えてもらった。


 

プロサッカー選手の、頑張っている姿や、自分のプレーと比較した差(華麗さ)に迫力や憧れを抱き、


 

それが「夢」というものに変わっていく。


 

そんな感じだ。


 

よくプロサッカー選手は、


 

「夢を与えるようになりたい」と言うが、


 

果たしてそうだろうか??


 

「夢を与える」というより、「夢を追わせる」と言った方が、適切なんだろう。


 

ブラウン管の中で活躍する姿を見る存在が、


 

目の前に現れたり、一緒に触れ合う事で、より近づいた存在になる。


 

憧れの存在をより近く感じる事で「夢」へのパワーは加速する。


 

その存在感が子ども達の心の芯に語りかけるものは凄まじく、


 

夢を追いかけさせてくれる存在になる。


 

プロサッカー選手が身近にいる事の子ども達への影響力は大きい。


 

そんな存在である一方、


 

現実のプロの世界は、子ども達が思っている以上に厳しい。


 

毎回のゲームで勝ち負けが決まり、結果を出せなければ、


 

一気に存在感が小さくなっていく。


 

自分の想いがいくらあっても怪我をしてしまったら、


 

想いをプレーで表現したくてもできないという、何とも理不尽な現実をつきつけられる事もある。


 

また、監督が変われば、今まで評価されていたプレーが、


 

求めるもの(価値観)の違いだけで、180度変わる事もある。


 

自分自身は、確実にステップアップしてると思っていてもだ。


 

観てる者にとっては、ゲームで闘っている彼らの姿が、


 

「勝負の場」だと思うが、


 

彼らにとっては、11日が勝負の場。


 

心のすり減り方も尋常じゃないだろうし、歳を重ねる度に、肉体もすり減ってしまう。


 

ステップアップしているようで、


 

いつ引退になるのか分からないカウントダウンが既に始まっている世界は、


 

自分達が思っている以上に過酷なものだろう。


 

華やかである一方、そんな厳しさがあるからこそ、彼らが外に発する見えないパワーは絶大だ。


 

プロの世界の厳しさが、彼らに「オーラ」をまとわせ、


 

それが、子ども達にとって、


 

「夢を追いかけさせる」存在へのパワーをより加速させているんじゃないだろうか。


 

自分が子どもの頃、


 

プロサッカー選手を始めて生で見た時、身震いした事を今でも覚えている。


 

指導者にとって、今まで預からせてもらった子には、


 

それぞれのストーリーがあり、プロになる、ならないは別として、


 

育った先の彼らの頑張りは、刺激をあたえてくれる存在。


 

だが、「プロサッカー選手になりたい」


 

という夢を叶えられなかった自分にとっては、


 

言わば、息子のような教え子達が、その夢を実現させてくれたのは、


 

より大きな刺激を与えてくれる。


 

プロサッカー選手という存在は変わらないはずなのに、


 

子どもの頃思ってた気持ちと、今見るプロサッカー選手に思う気持ちは、大きく異なる。


 

でも、変わらないのは、


 

「夢」に対して、気持ちをどんどん刺激してくれる存在という事だ。


 

子ども達は、プロサッカー選手に何を想うんだろうか?


 

それぞれが感じるままに刺激を受け、「夢」への力に変えていって欲しい。


 

これからますますソレッソ出身のJリーガーは増えていくだろう。


 

いつまでも子どもたちにとって「夢を追わせる存在」が身近にいれるように、


 

OB達は背中で語り、未来のJリーガー達には「夢を追わせる」存在になるための積み重ねをやっていって欲しい。


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