フジパンカップもベスト16が出揃った。
地区予選から参加したチームを数えると149チームがいて、その中の16チーム。
という事は、133チームがすでに小学生最期の大会を終えている。
今回は、コロナの影響もあって、その「終わり方」も様々だったと思うが、
終わった時、子ども達は何を思っただろうか??
終わり良ければ全て良し
という言葉がある。
終わった後の感情は、おそらくバラバラで、
悔いなしと思う子もいれば、
悔しくてたまらないと思う子もいるだろう。
でも、感情はバラバラであっても、
終わり良ければ全て良し
と思える。
これが大事なんじゃないだろうか。
終わった瞬間の感情は、色々あると思うし、それは一番純粋なもので色んなものが詰まった上での感情の凝縮なんだろうが、
しばらく時間が空くと必ず振り返りの場面があると思う。
試合中のあのプレーや、そのゲーム全体の事。今までをずっと遡(さかのぼ)る事もあるかもしれない。
その時に、悔いなしであっても、悔しくてたまらないであっても、
終わり良ければ全て良し
に変えるには、あれこれを一旦まとめる。
これが重要だろう。
自分なりに、自分の感情をもとに、素直にゆっくりと。
すると、そこには「費やした時間」と「真剣度」が見えてくるように思う。
浮かんでくるのは、振り返れば、振り返るほど、
悔いなしであっても、大体はまだ足りなかったなだろうし、
悔しくてたまらないだったら、なおさらまだまだ足りなかっただろうし、
「費やした時間」と「真剣度」が大きいほど「足りなかった」のキーワードが見えてくるはずだ。
それでいい。
終わりがきたら、必ず始まりがやってくる。
終わりは、子ども達がこれからサッカーを続けるにしても、続けないにしても成長の節目に過ぎす、
終わり良ければ全て良し
の解釈は、言葉通り(満足してます)じゃないかもしれないけど、
全部成長の種になりますよって事だ。
向上心がある子は、欲がある。
欲の源は、もちろん目標に向かってみたいなプラスのものもあるんだが、
不満足なものから出るものが、強いように感じる。
俺はまだまだ足りないんだって。
満足してる時は気付かない事が、不満足な気持ちがあると、煽られるように欲の強さに変わっていく。
そんな感じなんだろう。
今週もラウンド16の熱い戦いが繰り広げられる。
勝ちを求める中で、終わりの話をするのはナンセンスなんだろうが、
勝っても負けても一区切りとしてのいい終わり方ができるように。
全てのチーム、子ども達にとって、
終わり良ければ全て良し
になってくれればと思う。
今週もしっかりアップさせよう。